《旧暦の七月‐3》
前回からのつづき
前回の文章で、旧暦七月の拝み方について書きました。
今日は旧暦七月の節日についてみなさんにお話したいと思います。
(1)七月七日七夕の情人節、この日は七娘媽(床母)の誕生日でもあります。
七娘媽は、家の子供の守護神です。
一般的には麻油鶏酒(胡麻油と米酒、鶏肉で作った料理)や油飯(餅米で作った五目ごはん)をベッドやベッドのそばにお供えして拝みますが
床母衣と四方銭(冥銭と呼ばれる紙幣の形をした紙)も用意します。
あまり長く拝む必要はありません。
銭紙を燃やし終わったら、お供え物も仕舞います。
床母に、子供が平穏に健康に育つことを祈るためにこちらが最も簡単で便利なやり方です。
この日も中国の七夕のバレンタインデーです。
恋人がいる方は、きっと恋人への贈り物も準備する事でしょう。
恋人と一緒に幸せな情人節を贈ることができますように、
また恋人と永遠に結ばれますように、お祈りいたします。
(2)七月十五日中元節は、古くから最も重要な節目の日とされてきました。
また、この日は三官大帝のうち地官大帝と普渡公的の聖誕日でもあります。
あちこちの家で、ドアの前に沢山のお供え物を用意し
地官大帝と普渡公に捧げます。
地官大帝の聖誕には三菓(三種類の果物)または五菓(五種類の果物)、
壽桃(桃形の饅頭)、壽麵(素麺)、紅圓(赤いお饅頭)、發糕(蒸しケーキ)、湯圓(紅白のお団子)などを準備します。
つづく