Archives 2017

旧暦七月 その7

つづき⋯⋯

先日書きましたが、好兄弟(お化け或いは寃親債主)もこの世の私たちの助けと超渡を必要としています。以前何年か前に私は廟で師匠が信者のために超渡法会を行っているのを見ました。場所ごとに超渡法会の方法は違います。その時、廟では「枉死城(不慮の事故や恨みを抱いて死んだ人たちがいる場所)」のような小さなお城をひとつ用意していました。小さなお城は地面に置かれ、お城の四つの門は開けられていました。門ごとに食事とお供え物が用意されていました。師匠の弟子たちがすべてのお供え物を用意し終えた後、師匠は法会の儀式を開始しました。儀式が半分過ぎた頃、私は突然手を伸ばしてお城の門のお供え物を取ろうとしている好兄弟(お化け或いは寃親債主)を見ました。見た時はちょっと怖かったですが、後で知ったのですが「寃親債主(自分が累世において迷惑をかけたり、害してしまった人々)」も超渡されたかったのです。これ以降私も恐れなくなりました。この世とあの世の間は一つの境界で分けられているだけです。お互いの領域を侵さなければ、無事に暮らせます。旧暦の七月は皆さんがタブーを守れば、平安に過ごすことが出来ると私は信じています。つづく⋯⋯

《施しは更なる福あり-1》

現代社会では少し物寂しく感じることが少々あります。なぜでしょうか?現代人は到達する手前のものを払いのける感じで、心の中ではすすり泣いているようです。
最近、親友の一人とおしゃべりをしたのですが、彼女の義理の弟の奥様が亡くなったのです。でもお葬式を出してあげるお金がなく、まわりの親戚たちもお葬式の代金を誰も援助してあげませんでした。もともと彼女の家は貧しくて、みんなも彼女のことを見下していました。そこで、私の親友は彼女の子供たちのために、彼女の義理の弟に三万元を渡しました。義理の弟は義理の姉に大変感謝いたしました。なぜなら、私の親友も家のことで大変忙しかったのです。彼女は私にこのことを話し、私もすぐに彼女に五千元を渡しました。私が親友に話したこととして、私は彼女の義理の弟の奥様を存じ上げませんが、この私の行いはほんのわずかな気持ちなのです。義理の弟の奥様が安らかになれるよう、 助けることができたらと希望しました。
その結果、彼女がこの出来事を親族や友人たちに話し、私も自分の親友に伝えました。私は別の人たちに知ってほしいのではありません。ただ黙って行いたかっただけです。でも思いがけずこのちょっとした気持ちが、彼女の義理の弟の奥様を引き寄せたのか、親友の親戚たちがこの話を外から聞きつけ、亡くなった親戚を助けたいと願い出たのです。みんなが心の中で申し訳ないという思いがあって、最終的にお葬式を万事うまく終わらせることができたのです。
みなさまがこの社会で感じたことを見ると、なんでこんなに冷ややかに変わってしまったんでしょう!そこでようやく人が我慢して悲しんでいるように感じたこと、また私の親友もお葬式が終わった後、夢の中に義理の奥様が出てきて、奥様も親友の携帯に二つの「ありがとう!ありがとう!」と書かれた文字でお礼を伝えたのです。
私は親友が本当によい行いをして、良いお知らせがあったのだと思います。ちょっとした小さな援助でしたが、自分の為に無限の喜びと功徳をもたらしてくれました。ここに親友の義理の弟の奥様が離苦得楽、西方の極楽浄土に往生できますように!また友人のみなさまも平安で順調でありますことを祝福いたします!

《人の行いは神様が見ています》

私たちはよく「あなたのやっていることはおてんとう様がみているよ」と言いますが、これは本当のことなのでしょうか?私はここでみなさまにこれが本当であることをシェアいたします! 私は自分の目で功徳の神様を見たことがあるのです。信じられますか?
私が若い頃に偶然起きた出来事なのですが、友人の背後に、赤い書物に手を乗せ、一本の筆を以って立っている観音菩薩様のような姿を目撃したのです。あの時、友人は金紙を燃やしていて、神様も止まらずに書き物をしていました。
それから何年か過ぎて、また一度別の場面で看ました。それは、別の見知らぬ人で、彼は良くないことをしていました。そして神様も書き続けていました。ただ、顔色は比較的重苦しいだけです。のちにこの人に起きたことで「人の行いは神様は見ている」の道理が理解できました。以前みなさんは悪いことは巡りまわってくると話していましたが、私は今すべてがすぐに実現すると感じています。なぜなら、「この世の報い」はすべて人を待たないのです。良い行いをすれば良い報いがあり、悪い事をすれば悪い報いがあるということです。
ただ時間が経っていないから報いが無いのではありません。本当に間違いないです!もし自分の良い行いが増えていくと、自分の身に功徳も積み重なって、どこへ行こうとも貴人が助けてくれ、福や子孫、財や運気も上昇するでしょう。もしできる限りの悪い事をすれば、子孫に災いが及んだり、自分自身も天寿を全うできないでしょう。すべてのことにはみな道義があります。そこで、みなさんには良い行いをして、功徳を積むことを提案いたします。災い転じて福となす、です。ここに書いた私の経験したことをみなさんにシェアいたします。どうかみなさんが平安で順調でありますよう希望いたします!お体が健康でありますように!みなさまに天のご加護がありますように!

《旧暦七月 その6》

つづき⋯⋯

前回書きました白い影の好兄弟(お化け或いは寃親債主)が私の病室に入ってきた後、すぐ出ていきました。実際、子供の時から大人になるまで、私の生まれ持った体質のため、好兄弟(お化け或いは寃親債主)にはもう慣れていました。すでに好兄弟(お化け或いは寃親債主)に対しては免疫ができていました。皆さんが好兄弟(お化け或いは寃親債主)を侵さなければ、何も気にすることはありません。一カ月間病院に入院していた間に、毎日違った状況に遭遇しました。一番よく覚えていることは、退院をする数日前の夜12時頃私の左耳がチリンチリンチリンという音を聞きました。それはお経を唱える時の法器(仏具の柳音)の音でした。この音を聞くと、私の経験から、誰かがこの世を去ることを意味します。次の日、私は担当の看護師さんに昨晩の出来事を話したところ、彼女は非常に驚きました。彼女にも少し霊感があります。うとうとしていたら、朝方5、6時頃に誰かが「伯伯(おじいさん)」とずっと呼んでいる声が聞こえ、大勢の人たちが慌てた様子でその老人の手当てをしていました。少ししたら私も目が覚め、夢ではないことがわかりました。前にある二部屋の病室に入院していた一人の90歳の元軍人のおじいさんでした。誰も看病してくれる人がいなくて、二日後に退院する予定でした。おじいさんがトイレへ行こうと起き上がった時に運悪く転んでしまい、病室の床は血に染まりました。隣のベットの家族の方が気づいて、慌てて看護士さんたちを呼んでくれました。その後、集中治療室に移されました。後で亡くなられたことを聞き、私もおじさんの為にお経を唱えさせていただました。時々多くの起こる出来事は本当に不思議だと思います。子供の時から今まで多くの不思議な事を体験したからかもしれません。いつも世の中や人の幸せを願っていれば、もし好兄弟(お化け或いは寃親債主)に遭遇しても恐れることはありません。好兄弟(お化け或いは寃親債主)たちがあの世に行くために、私たちが彼らの為に超渡(仏教儀式の中の法要)をしてあげなければなりません。つづく⋯⋯

《旧暦の七月‐5》

今日は我が家の普渡のお参りの日です。沢山のお供え物が必要で、それらを準備してお参りします。ここで皆さんに、普渡のお参りの仕方をお教えいたします。まず最初に、お参りする時に自分の名前と住所を言ってはいけません。私たち(信者)の平穏無事、万事順調をお祈りすれば良いです。他のことは言う必要ありません。自分の家の門のところでお参りすれば、好兄弟たちは私たちの誠意を分かってくれるはずです。そうすれば、自然と彼らは皆さんのことも守ってくれます!

旧暦の七月というと、皆さんが連想するのは好兄弟(お化け或いは寃親債主)のことだと思います。個人的には、旧暦の七月に限って出るとは思いませんが、普段から人によっては「好兄弟」に遭遇すること があります。ここで一つ、私が経験した心霊現象をご紹介した いです。
今年の5月末の頃、私は病気で栄総病院で手術を受け、入院して一ヶ月の治療を受けました。その時に、いろいろ見えたり、聞こえたりしたのです。皆さんもご存じだと思いますが、病院の磁場はあまり良くありません。加えて、手術を終えたばかりで私自身の体力もまだ回復していなくて体が非常に弱っている状態だったので、普段より心霊現象に出くわしやすかったのでしょう。私の病室は一人部屋で、隣は会議室になっていました。私の枕の位置は会議室側の壁にありました。毎晩夜中になって人気がなくなると、隣の会議室はとても賑やかな音がします。私の枕の下には一枚のお札があるので、彼らが何をしようがお構いなしです。こちらに何かちょっかいを出すわけで無ければ、お互い平和でい られる訳です。それから、手術をしてから一週間し て、病室のベッドに横 になっていたのですが、突然白っぽい影が私の病室に直接入ってきました。でも、私のベッド脇のカーテンまで来たら、すぐに出て行ってしまいました。ハハ!多分私のお札を見てすぐに逃げてしまったのでしょう!
続く…

《旧暦の七月‐4》
つづき…

上の文章では、旧暦の7月15日は三官大帝の中の地官大帝及び普渡公の誕生日だと書きました。これらの神様の聖誕に準備するお供えものは、前の文章ですでに申しましたので、ここでは説明を省かせていただきます。
(3)旧暦の7月18日は、王母娘娘の聖誕です。準備するお供え物は以下の通りです:
三菓(3種類の果物)または五菓(5種類の果物)、寿桃(桃形の饅頭)、素麺、紅圓(赤いお饅頭)、發糕(蒸しケーキ)、湯圓(紅白のお団子)、生花。
以上が旧暦の七月で皆さんがよくご存じの神様たちの祝日です。
(4)旧暦の七月のタブー
(一)夜11時を過ぎたら外出を控える。
(二)家の中にベビー部屋があれば、鏡をベビーベッドに向けないようにする。どうしても向いてしまう場合は、赤ちゃんを驚かせないように、布でかぶせておく。
(三)海に遊びに行かないようにする。山登りにも行かないようにする。身代わりにされないようにするためです。
(四)他の人から肩をたたかれないようにする、或いは他の人の肩をたたかない。一人一人の肩や頭上には三つの火があるからです。
(五)夜に口笛を吹かないようにする。不必要な霊を呼んでしまうからです。
(六)旧暦の七月の夜に写真を撮らないようにする。面倒なことにならないようにするためです。
(七)地面に落ちたお金を拾わない。面倒なことに巻き込まれないようにするためです。
(八)全身白または黒の服装はしないように。
(九)人影の少ないところで、誰かが自分の名前を呼んだ時、振り返らないようにする。
(十)壁に寄りかからないようにする。冥界の魂たちは一般的に壁に沿って歩くからです。
(十一)風鈴を掛けないようにする。風鈴は冥界の魂たちを寄せ付けるからです。
(十二)旧暦の七月に不動産を見に行ったり、購入したりしないように。冥界の魂たちの邪魔をしないようにするためです。
以上が旧暦の七月の神様の祝日とタブーについてです。皆さんにシェアして頂ければ幸いです。また、旧暦の七月以外の月でも、皆さんがどうぞ平穏無事で順調でありますように!

《旧暦の七月‐3》

前回からのつづき

前回の文章で、旧暦七月の拝み方について書きました。

今日は旧暦七月の節日についてみなさんにお話したいと思います。

(1)七月七日七夕の情人節、この日は七娘媽(床母)の誕生日でもあります。

七娘媽は、家の子供の守護神です。
一般的には麻油鶏酒(胡麻油と米酒、鶏肉で作った料理)や油飯(餅米で作った五目ごはん)をベッドやベッドのそばにお供えして拝みますが
床母衣と四方銭(冥銭と呼ばれる紙幣の形をした紙)も用意します。
あまり長く拝む必要はありません。
銭紙を燃やし終わったら、お供え物も仕舞います。
床母に、子供が平穏に健康に育つことを祈るためにこちらが最も簡単で便利なやり方です。
この日も中国の七夕のバレンタインデーです。
恋人がいる方は、きっと恋人への贈り物も準備する事でしょう。
恋人と一緒に幸せな情人節を贈ることができますように、
また恋人と永遠に結ばれますように、お祈りいたします。
(2)七月十五日中元節は、古くから最も重要な節目の日とされてきました。
また、この日は三官大帝のうち地官大帝と普渡公的の聖誕日でもあります。
あちこちの家で、ドアの前に沢山のお供え物を用意し
地官大帝と普渡公に捧げます。
地官大帝の聖誕には三菓(三種類の果物)または五菓(五種類の果物)、
壽桃(桃形の饅頭)、壽麵(素麺)、紅圓(赤いお饅頭)、發糕(蒸しケーキ)、湯圓(紅白のお団子)などを準備します。
つづく

《旧暦7月その2》

前回からのつづき

前回の文章で「盂蘭盆(うらぼん)法会」についてお話をしました。
法会で「地蔵菩薩本願経」も唱えるなら、
夜に瑜伽燄口もしくは放蒙山(いずれも祈祷を意味する)を置きます。
「甘露法食」のお供えは功徳になり、
歴代の先祖、親戚や恩師・友人、家族や自分の冤情者(累世において迷惑をかけてしまった人)、
無縁仏も幽冥(地獄)から救われ、浄土(天国)へ送りとどけられ、
「離苦得楽」苦しみから逃れて幸せを得ることができます。
時代の変化とともに、現代人は最も簡単な方法(普渡など)で無縁仏を奉祀します。
若い世代の方はあまり「拜渡」(仏様を拝む)方法をご存じないと思いますので、
私が用いる一番簡単な方法をお教えしましょう。
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1.三牲(鶏、豚、魚)
2.三~五果(果物のこと。パイナップル、バナナ、梨は避けて下さい)
3.米一袋
4.飴やクッキー
5.酒、水
6.普渡公(菩薩)や好兄弟(霊魂)に捧げる金紙
7.水を入れた洗面器と清潔なタオル各一
8.飲み物
9.缶詰
10.普渡の旗(社名や個人名を書いたもの)
お供え物は個人の好みで増減しても構いません。
大切なのは、心遣いが霊魂に届き、
皆さまの平穏無事をお守りいただけることです。
つづく…

《インタビュー》

ここ二日間大変嬉しいことに、日本で有名なラップユニットである「Hilcrhyme(ヒルクライム)」の取材を受けて、可愛い男性お二人に会うことができました。彼らのプロモーションビデオと同じく、優しくてカッコよくて、声も素敵で、沢山の賞をもらっていることにも納得できました。今回彼らの同意をもらったので、ぜひ皆さんに彼らを紹介したいと思います。本当に嬉しかったです。こんなおばさんの私といっしょに写真を撮ってくれて彼らに感謝いたします。彼らの音楽活動が発展し、大人気者になりますように、また彼らが平和で物事が上手くいきますようにお祈り申し上げます。

《旧暦の七月‐1》

時間が過ぎるのがとても早いですね!もうすぐ旧暦の七月です。また皆さんは、「普渡」のために沢山のものを準備しなければいけません。「普渡」とは、「盂蘭盆供法會」のことで、これは毎年旧暦の七月のうち、及び七月十五日のどちらか一日、または数日を選んで行われます。お参りする当日は、仏教の弟子達では、百味(僧侶のパワーを入れる物)、五果(五種類の果物)、吸灌(甘露)、盆器(大きい洗面器)、香油(神様に供える油灯)、牀單(シーツ)、臥具(寝具)、それから一切の日用品をお盆に載せて(新しいお盆を使用)神様、菩薩さま、十方大德眾僧(十方にいる徳の高い僧侶),三寶(仏宝、法宝、僧宝)と功德が得られるよう,そして多くのお坊さん と神様の力を借 りて、現世の両親、および六親の家族が「三途の苦」(三途とは、地獄道、餓鬼道、畜生道、の三界の中の一切の衆生が受ける苦のこと)から抜け出せるように、お供えします。もし、両親が健在の人は、両親の健康を守ってもらえるよう祈ります。福と楽が百年続きますよう、そしてそれが七世の父母に及びますよう、(私たちはみんな輪廻を繰り返します)、亡くなった人が天国に行き、無限の福と楽が得られますように。上記のことは、私たちが親孝行をするようにという意味です。そしてそれが、七世の父母に至るように、毎年七月に親孝行の行いでもって父母を思い出すことが出来るように、「盂蘭盆」(うらぼん)で行うことによって、神様にお供えし、お坊さんたちがお経を唱え、両親がいままで養ってくれたその恩に私たちが報いるためなのです。
…続く