《命理·風水12-轉念》
ずっと以前から、命運と大きな関係のある文章を書いてみたいと思っていました。忙しさにかまけて、なかなか実現できずにいました。二、三日前に、父親のように慕っていた師匠がお亡くなりになり、その息子さんとお話をする機会がありました。彼が言うには、父親が亡くなったことで、いろいろな道理を悟ったそうです。それは「転迷闇悟」という考え方で、そうすると、人生のいろいろなところで、迷わないようになったそうです。「転迷闇悟」とは、簡単に言えば、今までの凝り固まった悪い考えを、良い方向に変えることです。言うのは容易いですが、実際に行動をとるのはなかなか難しいものです。なぜなら、私たちは聖人なんかではないからです。人というのは、過ちを 犯すものです。例えば、ある人をとても嫌いだとします。そういった感情はどんどん心の中に根ざしていきます。でも、考え方を変え、その人の長所を見るようにしていくと、段々とその人の嫌なところが気にならなくなります。また嫌なところが見えてきたとしても、良い所を思い出して、その人の悪い所を忘れようとします。すると、心の中も晴れ晴れとしてきます。ある人に憎しみを抱いているときに、相手を許すことを選べば、自分の敵が一人減ることになりませんか。もし私たちが、皆このような境地に達せれば、「転迷闇悟」の条件を満たします。心の状態を変えることで、自分の面相も変えていくことができるのです。私たちの占いの世界で「相由心生」という言葉があります。それは、心のあり方に よって面相も変わるということです。慈悲の心を持っていれば、面相も慈悲深くなってきます。確かにその通りで、度量があれば幸福も舞い込んでくる、面相が変わってくると、運気と幸福も徐々にアップするのです。皆さんもどうぞ試してみてください。心を大きく持って、いろんなことが段々と順調に運ぶようになってきます。私自身もう60近くですが、幼いころから世の変転を経ても、あきらめずにやってきました。今でも人と事との道理を学びながら生きています。また、「転迷闇悟」もいまだ学習しております。皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。皆さんが健康で、平和で安らかに過ごされますように、お祈りいたします!