【衆生を済度し、苦しみから解き放ち、安楽の境地へと導くために尽力する】
先日、誠品のご依頼を受け、台中の勤美誠品緑園道という場所で特別な儀式を行いました。今年、この場所では3件の自死事件が起こりました。私にとって、これは単なる祈願ではなく、亡くなった方々の魂を送り出す大切な儀式でした。時には、どんなに美しい街の風景の中にも、目に見えない痛みが潜んでいるのです。
私たちが行ったのは、命を絶った魂たちのために一つの灯りをともすこと。彼らが安らかに旅立ち、もう苦しまないように。そして、この場所のエネルギーが再び穏やかに包まれ、今ここで生きている人たちの不安やプレッシャーが少しでも和らぎますように、という願いを込めています。
願わくは、すべての生きとし生けるものが、苦しみを離れて安楽を得ますように。
この世界で、あなたも私も、もう少しだけ生きていく力を持てますように。
出典:台中 勤美誠品緑園道
勤美誠品綠園道で40日間に3件の転落事故が相次ぎ発生し、社会的関心と都市伝説を呼んでいる。
最初の事件は2月初旬に発生し、館側はすぐに防護ネットを設置したが、それでもなお市民がネットを切って転落する事態が発生した。しかもその場所はいずれも1階のスターバックス前であり、「最も不運なスターバックス」と揶揄されている。市民の不安を和らげるため、館側はこれまでに数回、僧侶を招いて浄化儀式を行った。
勤美誠品によると、悲劇の再発を防ぐため、4月24日に安全対策の全面的なアップグレードを完了したという。駐車場には隠し格子と二重の防護ネットを新たに設置し、異常行動警報システムを導入。これにより現場スタッフが即時に対応できるようになった。平日は9階までしか開放せず、高層階は閉鎖。週末や祝日には専任スタッフによる管理体制を敷いている。
また、テクノロジーによる識別システムの導入も予定しており、異常検知能力の強化を図る。人的対応面でも、巡回スタッフを増員し、現場での即時対応力を向上させている。館側はまた、民間信仰がもたらす心の安定の力も重視しており、専門の祈祷チームを招いて祈願を行った。これにより、来館者に精神的な支えと安らぎを届けたいとしている。