姓名学 

姓名!それは一個人の身分を代表する象徴です。姓名がなければどこへ行ってもやっていけません。姓は先祖から受け継いだものです。名前と先祖の姓を組み合わせることで、本当の完全な姓名となるのです。 会社の名前!

それは企業を代表する一つの象徴です。名前は企業の盛衰に影響するため、企業の責任者は名前の吉凶を大変重視します。これこそが、なぜ会社を設立する時に、みんな専門の先生に名付けを頼むのかという原因なのです。ですので、良い名前というのは、会社を代表する象徴としてだけでなく、会社のビジネスを繁栄させることもできるため、一般的に経営者は皆会社の名付けを重視する原因となっているのです。 事実、名付けの良し悪しは、未来まで関係します。

私たち中国人は古くから今に至るまで、一つの新しい生命が誕生すると、家の中の年長者や父母は、良い名前を新生児に与えます。それには、将来子供が良い名前の元で平安無事に成長し、よい未来が訪れますようにという願いが込められているのです。 では昔の人はどうでしょうか?家譜にある名前を見てみると、例えば姓の下の二番目の字、或いは姓の下の三番目の字を同じにするならば、名付けはあと一字を決めるだけでいいのです。しかし、このような名前では、良いか悪いかの区別はできません。また昔の人は子供が育てやすくなるように、いい加減な名前を付けることもありました。親は呼びやすく覚えやすい名前、例えば「罔腰」、「罔市」などのような名前を付けました。(台湾語で、どうとでも育て、どうとでも育つ、というような意)しかも、昔の時代は息子の将来の嫁として幼い女の子供を養子にとって育てる「童養媳」も多く、養父母は一般的にこのような「童養媳」たちの未来の命運がどうかなどあまり考えることはなかったため、彼女たちの命運が不遇で数奇なものであるのを私たちは時々目にすることがあります。

以前私たちの年長者の中には日本的な名前を付ける人もいました。例えば長男には大、後ろには郎、また女の子には名前の最後に「子」を加えるなどの名前です。しかし、このような名前を持つ年長者がこの世を去った後、現代の社会では多くの人が、あまり上品でない名前に改名しました。その後、政府は何らかの原因であまり上品でない姓名を持つ人々に同情して、現在の区役所は2回まで名前の改名を許可することとなりました。そのため、私たちの世代では自分の名前を変えたことがある人は少なくありません。また、運気が悪かったり、名前がよくなかったり、あるいは近似音が原因で改名する人もいました。 多くの人は姓名学には多くのタブーがあるということを理解していません。私は20年以上命理の仕事に従事し、無数の名前を目にして来ましたが、それらの名前の中には、なんて多くの字と意味を作り出したのだろうと、昔の先人たちに敬服せざるをえないものも多くあります。 もし以前の名前が、姓と名前が水火相剋の数字の理論を持っていれば、六親との縁が薄い(最も身近な六種の親族。父・母・兄・弟・配偶者・子 )命格と言って、家庭の中で十分な愛情を得る事が難しかったり、社会の中でも人との繋がりが得られなかったりなどということが言われています。そのため、名前を決める時は必ず慎重に名づけを行った方がよいのです。姓は先祖から受け継いだものと最初にお話しましたが、姓とは祖先であり年長者です。私たちはそれを「天格」と呼びます。では名前はどうでしょうか?姓の下の最初の一字は自己、その字を「人格」と呼びます。そして、姓の下の三個めの字を「地格」と呼びます。もしこの三つの字の配列が間違っていたり、或いは画数が良くなかったりすると、様々な問題を引き起こします。次に、画数の合計、私たちはそれを「総格」と呼びますが、その「総格」及び「天、人、地」の三格は、必ず本命の内容を以て名付けなければいけません。そうすることでお互いに補い合うことができ、また未来の命運も順調になるのです。ですので、姓名はそれぞれの人の生命の中で非常に重要なものなのです。皆様が良い名を得られますよう、心より願っております。